リトミックと感覚統合
リトミックと感覚統合 〜音楽で育む子どもの発達〜
子どもが元気に遊び、学び、成長していくためには「感覚統合」の発達がとても大切です。感覚統合とは、そして、この感覚統合を楽しく促す方法のひとつが「リトミック」です。今回は、リトミックが感覚統合にどのように役立つのかをお話しします!
感覚統合とは?
私たちは 視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚 の五感だけでなく、 前庭覚(バランス感覚) や 固有覚(体の位置を感じる力) など、さまざまな感覚を使って生活しています。
しかし、これらの感覚がうまく統合されていないと、例えばこんなことが起こることがあります。
• 体を思うように動かせない(転びやすい、ジャンプが苦手)
• じっと座っていられない(姿勢を保つのが苦手)
• 音や触れられることに敏感(特定の音を嫌がる、服のタグが気になる)
• 集中が続かない(授業中、別のことが気になってしまう)
感覚統合がスムーズに働くことで、子どもたちは 安心して体を動かし、学びやすい環境を作ることができる のです。
リトミックが感覚統合を助ける理由
リトミックは、 音楽を使った総合教育と言われています 。リトミックを体験することで、次のような感覚が刺激され、感覚統合がスムーズに働くようになります。
① 前庭覚(バランス感覚)を育てる
• 音楽に合わせて 歩く・走る・スキップする ことで、バランスをとる力が育つ。
• 回る・ジャンプする 動きで、体の位置を感じる力が鍛えられる。
② 固有覚(体の位置を感じる力)を強化
• 太鼓をたたく、スカーフを振るなどの動作で、自分の手足の位置を意識しやすくなる。
• 体全体を使う活動を通して、運動能力の向上につながる。
③ 触覚・聴覚を刺激する
• 楽器を触る、リズムに合わせて動くことで、音や触覚の刺激に慣れやすくなる。
• 触覚が過敏な子も、楽しみながら刺激を受けることで少しずつ順応できる。
リトミックで感覚統合を促す!人気の活動
①「おさんぽリズム」(バランス感覚・リズム感UP)
♪ 音楽の速さを変えながら歩く、走る、スキップする
②「まねっこリズム」(固有覚・集中力UP)
♪ 先生がたたいたリズムをまねして太鼓を叩く
♪ 好きなキャラクターのリズムを叩く
③「ふわふわスカーフあそび」(触覚・視覚の発達)
♪ スカーフを高く投げてキャッチしたり、手の中に隠したスカーフをそっと広げる
④「お買い物」(触覚・視覚・集中力UP)
♪ おやさいカードをとおはじきを使ってお買い物を疑似体験!買ったお野菜でお料理も
リトミックは、楽しく体を動かしながら感覚統合を促す素晴らしい方法です。特に 前庭覚・固有覚・触覚 への刺激が多く、バランス感覚や運動能力、集中力の向上につながります。
子どもたちが音楽にのって自由に動くことで、 「できた!楽しい!」 という成功体験を積みながら成長していきます。日常の遊びにも取り入れながら、楽しいレッスンで感覚統合を促していきたいです!
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